事故直後、東京ドームシティアトラクションズは全遊戯機械の運行停止を発表し、長期間にわたる休園状態へと突入しました。2011年3月11日には東日本大震災も重なり、都心随一の歓楽エリアは完全な沈黙に包まれることとなります。
営業再開に至るまでの約4か月間、現場で行われていたのは「安全文化のゼロからの再構築」でした。外部の安全専門家委員会を招き入れ、すべての遊具のボルト1本に至る非破壊検査を実施。運行マニュアルは全面的に書き直され、曖昧だった確認動作はすべて「声を出し、指を差し、体を使って確認する」ミリ単位の動作基準へと再定義されました。
そして2011年6月1日、安全対策が完了した一部のアトラクションから段階的な営業再開が果たされました。当時、現場を訪れた年間パスポート保持者の声やSNS上でのリアルな反応には、複雑な感情が入り混じっていました。
「再開初日、スタッフの方々が以前とは見違えるほど真剣な表情で、バーを両手で力いっぱい引っ張ってロックを確認していたのが印象的だった」(当時30代の来園者)
「小さな子どもを連れて行く場所だからこそ、あの事故の恐怖は簡単には忘れられない。でも、二度と過ちを繰り返さないという強い決意が現場の緊張感から伝わってきた」(近隣住民のブログ記録より)