学びの場が京都である意味は極めて大きい。千年の都が育んできた有形無形の文化財、今なお息づく職人たちのコミュニティ。これらすべてが学生たちの教科書となる。神社仏閣の修復現場を間近で見学し、現役の職人から直接指導を受ける機会は、他では得られない圧倒的な強みだ。
しかし、単なる懐古主義に陥らないのがこの大学の面白さだ。古いものを守るためにこそ、新しい感性が必要とされる。京都という歴史の重圧を心地よい刺激に変えながら、学生たちは独自の表現を模索している。街全体が実験室であり、インスピレーションの源泉なのだ。