中尾山が年間を通じて最も熱を帯びるのが、春と秋に開催される地域密着型の陶器市です。
春の風物詩である「桜陶祭(おうとうさい)」(例年4月上旬開催)では、中尾山の桜並木が咲き誇る中、各窯元が工房や庭先を開放します。交流館前広場や路地には名物の「陶箱弁当」を求める行列ができ、陶芸作家と来場者が直接言葉を交わしながら器を選ぶ光景が広がります。
一方、秋の深まりとともに行われる「中尾山 秋の陶金祭(とうきんさい)」(例年10月下旬頃開催)では、落ち着いた風情の中で窯元めぐりが楽しめます。大規模な「波佐見陶器まつり」が広場で一斉に販売するスタイルであるのに対し、中尾山の祭りは「集落全体がひとつの大きなギャラリーになる」という独特の情緒を持っています。いずれのイベント時も中尾山交流館はシャトルバスの発着や総合案内所として不可欠な役割を果たします。