ネット上では過去に「トラブルによる降板ではないか」といった憶測が飛び交うこともありましたが、てんちむ 天てれ 卒業理由の真相は、番組の基本ルールに則った「中学校進学・成長に伴う規定の満期卒業」です。『天才てれびくん』シリーズでは、中学1年生から中学2年生のタイミングで戦士が交代するサイクルが通例であり、彼女の3年間というてんちむ 出演期間は歴代戦士の中でも長期かつ主力としての全うでした。
しかし、問題は卒業そのものよりも「卒業直後に押し寄せたアイデンティティの崩壊」にありました。
2006年12月に刊行された自著『中学生失格』や、後のインタビュー取材で明かされた手記によると、彼女は天てれ時代、強烈な二重生活のストレスに苛まれていました。NHKの番組が求める「元気で無邪気な優等生・橋本甜歌」を演じる一方で、地元の公立中学校に戻れば周囲からの好奇や嫉妬の目に晒され、孤立感を深めていたのです。
当時のインタビューで本人は「テレビの中の自分は本当の自分じゃない」「良い子でいなきゃいけないプレッシャーで息ができなかった」と述懐しています。期待に応えようとするあまり周囲の大人に本音を言えず、結果として卒業後はタバコや素行不良、不登校、引きこもりという形で激しい反動を経験することになりました。