なぜ枯れる?アジアンタムの育て方と葉のチリチリを復活させる秘訣

なぜ枯れる?アジアンタムの育て方と葉のチリチリを復活させる秘訣

なぜ枯れる?アジアンタムの育て方と葉のチリチリを復活させる秘訣とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

アジアンタムの葉がすべてチリチリに変色し、触るとパラパラと崩れ落ちる状態になると、大半の人は「もう枯れて死んでしまった」と諦めてゴミ箱へ捨ててしまいます。しかし、園芸のプロや生産現場の知見から言えば、それは非常にもったいない早合点です。

アジアンタムは地下にしっかりとした「根茎(リゾーム)」を蓄えるシダ植物です。地上部の葉がどれほど無残に枯死していても、地中の根茎さえみずみずしさを保っていれば、適切な処置によって10日〜3週間ほどで青々とした新芽が奇跡のように吹き出してきます。一度チリチリになった葉は二度と元には戻らないため、迷わず外科的なリセット手術を行う必要があります。

失敗しない再生ステップは次の通りです。まず清潔な園芸用ハサミを用意し、枯れた葉柄を株元から1〜2cmほどの高さで思い切ってすべて刈り取ります(いわゆる「丸坊主」の状態にします)。この切り戻し作業の適期は旺盛な生育期である5月〜7月中旬がベストですが、枯れが進行している場合は時期を問わず緊急避難的に実施してください。

刈り取り後は、鉢土にたっぷりと水を与えて底穴から十分に排水させた後、株全体を透明なポリ袋やビニールでふんわりと覆う「簡易温室トラップ」を仕掛けます。袋の口は完全に密閉せず、わずかに空気の通り道を残すことで、カビの発生を防ぎながら内部湿度を80%以上にキープできます。この状態で直射日光の当たらない明るい室内(室温20℃前後)に静置すると、早ければ約10日〜2週間でゼンマイのような愛らしい新芽が地表から顔を出します。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。