『JAM』はリリース当時、一部の音楽番組や有線放送でオンエアが見送られたり、歌詞のテロップ表示について局側と協議が持たれたりした経緯があります。これによりファンの間では「JAMは放送禁止歌に指定されたのではないか」という噂が長く語り継がれることとなりました。
結論から言えば、日本民間放送連盟などの公的機関によって法的な放送禁止処分が下された事実はありません。しかし、過激な報道批判と受け取られかねない内容に対し、テレビ局やラジオ局がクレームを恐れて自主規制(自粛)の対応を取ったケースが散見されたのは事実です。特に昼間のワイドショーやファミリー向け生放送番組などでは、タイアップ曲であった『Tactics』(両A面シングルとして発売)のみが扱われる傾向がありました。
当時の音楽業界はタイアップ全盛期であり、耳触りの良いポップスがヒットチャートを席巻していました。その中で、あえて人間のエゴや社会の欺瞞をえぐる本作は異端の存在であり、メディア側の過剰な忖度を招く結果となったのです。