「教授」という肩書が付くため、数千万円単位の報酬を得ていると誤解されがちですが、実情は大きく異なります。客員教授の報酬形態は大学の規程によって大きく3パターンに分かれます。
1つ目は、「年額謝金型」です。年間で数十万〜200万円程度の定額報酬が支払われ、年に数回の特別講義やシンポジウムへの登壇、カリキュラムへのアドバイザー業務を行います。2つ目は、「コマ給型(時間給)」で、講義1コマ(90分〜100分)あたり2万円〜10万円程度の謝金が実働に応じて支払われます。3つ目は、肩書授与のみを主目的とした「完全無給(名誉職型)」であり、国立大学などで外部の研究者を客員として迎える際に多く見られます。
年間の講義コマ数も、専任教員が週に4〜6コマ(年間100コマ以上)担当するのに対し、客員教授は「年に1〜4コマ程度」の特別講義や集中講義に留まるケースが大多数です。本業の収入を補完する副業的・名誉職的な位置付けであり、客員教授の単体収入のみで生計を立てる構造にはなっていません。