王恭子さん(旧姓:小八重 恭子)は、1944年(昭和19年)に生まれました。読売ジャイアンツの若き主砲として頭角を現していた王貞治氏と出会い、1966年12月に結婚。当時、国民的スーパースターであった王氏の妻となることは、想像を絶する世間からの注目と過酷なプレッシャーを背負うことを意味していました。
夫妻の間には3人の娘(長女・理香さん、次女でタレント・野菜ソムリエとして活動する王理恵さん、三女・理菜さん)が誕生しました。家庭内での恭子さんは、プロ野球選手の妻として徹底した体調管理と食事面でのサポートを完遂する一方で、家庭内にグラウンドの緊張感やストレスを持ち込ませない明るい雰囲気作りに徹していたといいます。
後年のインタビューや手記において、次女の理恵さんは「母は弱音を一切吐かず、常に父が野球に専念できる環境を最優先に考えていた」と述懐しています。昭和から平成へと移り変わる激動のプロ野球界において、通算868本塁打という不滅の世界記録を打ち立て、指導者としても頂点を極めた王貞治氏の栄光は、家庭を完璧に切り盛りした恭子夫人の存在なしには語れません。