日常のカジュアルな会話であれば、「あまみどころ」と言っても文脈で相手に意図は伝わります。しかし、ビジネスの会食や目上の方との会話、あるいはグルメな場において「あまみどころ」と口にしてしまうと、「一般常識や語彙力に欠ける」と見なされるリスクがあります。
なぜ「あまみどころ」と読み間違えてしまう人が後を絶たないのでしょうか。最大の要因は、「甘味」という漢字二文字を単体で見た際、「甘味(あまみ)が強い」「素材の甘味(あまみ)」といったように、味覚を指す訓読みが身近に浸透しているためです。その親しみのある読みに引っ張られ、後ろに「処」が付いた際にもそのまま「あまみ+どころ」と発音してしまうのです。
しかし、日本語の熟語において「処」がつく場所の名称(食事処=しょくじどころ、湯番処=ゆばんどころ等)は、直前の単語を音読みで受けるケースが主流です。教養ある大人の立ち振る舞いとして、人前では迷わず「かんみどころ」と発音するのが無難です。