近代の記述統計学は、データを要約してその特徴を簡潔に伝える技術を磨き続けてきた。20世紀後半、アメリカの統計学者ジョン・テューキーは、仮説検証に偏重しがちだった統計界に一石を投じ、「探索的データ解析(EDA: Exploratory Data Analysis)」の概念を提唱した。
テューキーは箱ひげ図を考案し、データを固定観念にとらわれず素直に観察することの重要性を説いた。現代のデータサイエンスにおいても、前処理やクレンジングの段階でIQRや四分位偏差を用いて異常値をスクリーニングする手法は、テューキーの思想そのものを受け継いでいる。