「flumpool ボーカル きもい」という言説を深掘りしていくと、音楽や演技の枠組みを超えた、ネット社会特有の認知バイアスが浮き彫りになります。
その代表例がプライベートにまつわる反発です。山村は2016年、「flumpoolボーカル結婚相手」として高校時代から14年間にわたり交際を続けてきた一般女性との婚姻を発表しました。芸能界では稀に見る一途で誠実な純愛エピソードであり、本来であれば称賛されるべき事実です。しかし、熱狂的な一部のリアコ層(リアルに恋しているファン)やネット上の冷笑層からは、「非の打ち所がない美談すぎて逆に嘘くさい」「イケメンアピールが鼻につく」といった歪んだ嫉妬と揶揄に変換されてしまった経緯があります。
心理学における「認知的不協和」や「シャーデンフロイデ(他者の不幸を喜ぶ心理)」の観点からも説明がつきます。恵まれた容姿を持ち、純愛を実らせ、メジャーシーンで成功したフロントマンに対し、ドラマでの演技の拙さや声の不調という「綻び」が見えた瞬間、世間は待ってましたとばかりに攻撃的なワードを浴びせました。ネットのサジェストに残る悪評は、本人の人間性や実際の音楽性とはかけ離れた、大衆の過剰な嫉妬や好奇心が凝縮された産物に過ぎません。