インナーチャイルド(Inner Child)とは、直訳すれば「内なる子ども」。心理学や心理療法の領域では、「子ども時代の経験や記憶、当時感じたまま抑圧された感情が、大人になった今も無意識の領域に残り続けている状態」を指します。
人は成長する過程で、親からの否定的な言葉、過度な期待、愛情の不足、あるいは友人関係での挫折など、さまざまなストレスに直面します。本来であれば泣き叫び、怒り、甘えたかったはずの感情を「良い子でいなきゃ」「迷惑をかけてはいけない」と押し殺して大人になったとき、その抑圧された感情は消えることなく、心の奥底で泣き続けることになります。
大人になった私たちが、特定の場面で急に強い孤独感に襲われたり、些細なことで激しい怒りを感じたりするのは、現在の理性ではなく、心の奥に潜むインナーチャイルドが過去の恐怖や悲しみに反応して警報を鳴らしているためです。