デリカD:5の購入で「8人乗りを選んで後悔した」と感じる人が口を揃える最大の理由は、車内ウォークスルーが構造上不可能である点です。7人乗りモデルは2列目が独立したキャプテンシートになっており、シート間に約15〜18cmの通路が確保されています。そのため、雨天時に運転席や助手席から車外へ出ることなく後席へ移動したり、2列目から3列目へスムーズに移ったりできます。
一方、8人乗りの2列目は6:4分割チップアップベンチシートです。3列目に乗り込む際は、毎回2列目シートのレバーを操作して座面を跳ね上げ、シート全体を前方にスライドさせなければなりません。日常的に3列目までフルに乗員を乗せる家庭では、この乗降アクションが日々のストレスへと直結します。
しかし、この違いを理解した上で選んだオーナーからは「むしろ8人乗り以外の選択肢はなかった」という強い肯定意見が寄せられます。なぜなら、ベンチシート特有の「横につながった座面」が、車中泊や乳幼児の世話において決定的なメリットを生み出すためです。後悔するか満足するかは、単に「最大何人乗るか」ではなく、「停車中を含めて車内でどのように過ごすか」という設計思想の差にかかっています。