会見直後の世論の猛反発を受け、野々村氏は同年7月11日に県議会議員を辞職。兵庫県議会からの刑事告発を受けた兵庫県警は詐欺容疑および虚偽公文書作成・同行使の疑いで捜査を本格化させました。最終的に立件された不正金額は、2011年度から2013年度までの3年間で総額913万4,614円に達しました。
その後、在宅起訴されたものの、2015年11月に予定されていた初公判に野々村氏は「精神的なパニック」を理由に出頭を拒否して無断欠席。裁判所は勾引状を発付し、2016年1月の初公判には強制連行され、頭髪を丸めたスキンヘッド姿で法廷に現れました。
法廷での野々村氏は、かつての号泣会見とは打って変わり、「記憶にございません」「精神的なプレッシャーにより思い出すことができません」と完全否認・記憶喪失の姿勢を貫きました。しかし、検察側は切符の購入履歴や携帯電話の基地局ログなど客観的な電子データを綿密に積み上げ、実際には出張など行われていなかった事実を立証しました。
2016年7月6日、神戸地方裁判所は「懲役3年、執行猶予4年」(求刑:懲役3年)の有罪判決を言い渡しました。裁判長は判決理由において、「公金を取り扱う立場にありながら、私的利得のために虚偽の請求を繰り返した悪質極まりない犯行であり、法廷での弁解も不合理で反省の態度は見られない」と厳しく断罪。しかし、詐取した政務活動費を全額返還(遅延利息を含む計約1,800万円)していた点や、社会的制裁をすでに受けている点が考慮され、実刑は免れる形となりました。弁護側・検察側ともに控訴せず、この判決は確定しました。