超加工食品の定義を世界で標準化したのが、ブラジル・サンパウロ大学の研究チームが開発した「NOVA分類」です。このシステムでは、食品を加工の程度と目的に応じてグループ1からグループ4までの4段階に分類します。
野菜、肉、米などの「未加工・最小限加工食品(グループ1)」、油や調味料などの「加工料理素材(グループ2)」、缶詰やチーズなどの「加工食品(グループ3)」に続き、最も加工度が高いカテゴリーがグループ4の「超加工食品」です。その特徴は、家庭の台所には存在しない工業用原材料(異性化液糖、硬化油、分離タンパク質など)や、風味・食感を人為的に整える添加物(乳化剤、人工甘味料、増粘安定剤、香料)が複数組み合わされている点にあります。
超加工食品の日本の現状(2026年)に目を向けると、欧米諸国ほど総エネルギー摂取比率が高くないとされてきた日本でも、単身世帯の増加や共働き世帯の一般化に伴い、摂取割合が着実に上昇しています。国内の食育白書や厚生労働省の栄養調査データ、さらに市場調査会社の動向を見ても、調理済み冷凍食品やチルドパウチ製品の消費額は伸長を続けており、すでに日本人の平均的な摂取熱量の約30〜40%を超加工食品が占めているという調査報告も存在します。