小野恵子の出演作品群を振り返ると、時代劇から現代劇、シリアスな人間ドラマから軽妙なコメディタッチの作品まで、そのレンジの広さに驚かされます。決して主役だけに固執せず、物語のキーマンとなる脇役や、主人公の感情を揺さぶる重要人物としてキャスティングされることが多かった点も、制作陣からの絶大な信頼を物語っています。
視聴者や評論家からの評判においては、「台詞のない場面での視線の揺らぎや佇まいだけで、登場人物の生い立ちを想像させる」といったリアリズムへの評価が目立ちます。映像作品のデジタルリマスター化が進む昨今、昭和・平成の名作ドラマにおける彼女の演技が再び脚光を浴びているのも自然な流れといえるでしょう。