なぜ分母を足してはダメなのか?分数の足し算のやり方と裏ワザ解説

なぜ分母を足してはダメなのか?分数の足し算のやり方と裏ワザ解説

なぜ分母を足してはダメなのか?分数の足し算のやり方と裏ワザ解説の疑問点について、最新情報を詳しくお届けします。

教育現場の観察調査を進めると、小学5年生算数分数の足し算において、児童が脱落する時期には顕著な偏りが見られる。小学4年生までに習う「同分母の足し算(例:1/5+2/5=3/5)」では、分子だけを足す作業で満点を取れていた子どもたちが、5年生で「異分母」が登場した瞬間に急激に混乱へと突き落とされる。

個別指導塾の現場責任者や公立小学校教諭への取材から、分数計算でつまずく原因と理由は以下の3点に集約されることが分かった。

第一に、「倍数・約数の理解不足」だ。異分母の計算を行うためには、分母の最小公倍数を素早く特定する必要があるが、かけ算九九の逆引きや数の合成・分解が定着していない児童は、この前段処理で思考停止に陥る。第二に、「操作の多さによるワーキングメモリの枯渇」である。通分、分子のかけ算、分子同士の足し算、そして最後の約分と、1問を解くために4つ以上の手順を連続処理しなければならず、途中で目的を見失ってしまう。第三に、「仮分数を帯分数に直す計算手順」など、表記形式の変換に伴うケアレスミスだ。

SNSや知恵袋などのコミュニティを分析すると、社会人になってからの学び直しでも酷似した悲鳴が見受けられる。「就職試験の非言語分野で分数の足し算が出題され、通分のやり方を完全に忘れていて冷や汗をかいた」「子どもの宿題を見ようとしたが、約分の途中で止まってしまい親の威厳が揺らいだ」といった生々しい告白が散見される。大人にとっても、原理を忘れた公式暗記はいかに脆弱であるかを裏付けている。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。