ネット上の掲示板やSNS、知恵袋、Googleマップの口コミを徹底精査すると、大阪国際がんセンターに対する評価は驚くほど二極化しています。この乖離が生じるメカニズムを検証します。
肯定的な意見の多くは、医療技術の高さと設備の近代性に集中しています。「他院で手術不可能と宣告されたステージIVの胃がんに対し、化学療法とロボット支援手術を組み合わせて寛解に導いてもらえた」「院内がホテルのように清潔で、看護師や薬剤師の説明が論理的かつ誠実だった」といった声は、同院の集学的医療が機能した成功事例です。
一方で、手厳しい批判の矛先が向けられているのが「待ち時間の長さ」と「医師とのコミュニケーションの淡白さ」です。
「予約時間の午前10時に来院したのに、診察室に呼ばれたのは午後1時過ぎだった。そこから血液検査やCT検査の結果待ちでさらに2時間、会計薬局でさらに1時間待たされ、朝から夕方まで一日がかりで心身ともに疲弊した」という体験談は一枚や二枚ではありません。重症度の高い患者を数多く抱えるがん専門病院では、1人の患者に予期せぬ病状変化や詳細なインフォームドコンセントが発生した瞬間、後続のスケジュールがドミノ倒しのように遅延していく構造的欠陥を抱えています。
また、患者側の「じっくり話を聞いて不安を受け止めてほしい」という情緒的期待に対し、医師側が「限られた診察時間内で科学的根拠に基づいた治療選択肢を提示する」というタスク処理に徹してしまうことで、患者が「冷たい」「見捨てられた」と感じてしまう心理的ギャップも頻発しています。この感情的摩擦を避けるためには、診察前に医師へ質問したい事項をメモに3点以内に整理しておくなど、患者側にもスマートな自己防衛が求められます。