多くのスマートフォンアプリやポータルサイトの天気予報では、単に「新潟市」と一括表示されるケースが散見されます。しかし、ここに大きな落とし穴が存在します。
新潟地方気象台(アメダス観測所)は現在、中央区美咲町の合同庁舎付近に設置されています。ここは信濃川の下流内陸寄りに位置しており、周囲を取り囲む建物群によって風速が幾分緩和される傾向があります。そのため、新潟市西区と近隣アメダスの観測情報を見比べると、風速計の数値で3〜5m/s、瞬間風速では10m/s以上の乖離が生じることも珍しくありません。
「アメダスの風速が6m/sだから大したことない」と判断して西区の海岸通り(国道402号・日本海夕日ライン)や小針・五十嵐の住宅街に出ると、体感風速は15m/sを超えているケースが多々あります。中央区の数値をそのまま西区に当てはめることは、防風対策や移動手段の判断を誤る最大の原因です。西区の天候を判断する際は、新潟アメダスに加えて沿岸部の灯台観測データや佐渡島南部の風向風速を補助線として捉える必要があります。