新緑が萌え立つ春、圧倒的な水量で水飛沫が舞い散る夏、渓谷全体が赤や黄色に染まり上がる秋。しかし、最も劇的な変化を見せるのは冬だ。厳冬期を迎えると、高さ120メートル、幅73メートルにおよぶ巨大な滝全体が凍りつく「氷瀑(ひょうばく)」現象が発生する。
冬の冷気によって水流が徐々に結晶化し、白い氷の壁へと変貌を遂げる様は息をのむ美しさだ。寒波が深まる時期には、幻想的な光で氷の壁を照らし出す「氷瀑ライトアップ」が開催され、闇夜に青白く浮かび上がる巨大な氷の造形美が人々を魅了する。凍結率は年によって異なるが、完全凍結した際の静寂と荘厳さは、まさに地球が創り出したアートそのものだ。