海外旅行や出張に関する知恵袋やSNSの投稿を検証すると、「所持人記入欄を適当に書いていたら入国審査で別室送りになった」「ホテルのチェックインでサインと筆跡が違うと言われた」といった真偽不明の噂が散見されます。実務上の正確なファクトを検証します。
誤解1:「所持人記入欄が空欄だと入国拒否される?」
真相:入国審査そのもので緊急連絡先欄を理由に拒否されることは原則ありません。 入国審査官が確認するのは顔写真ページ(ICチップ・機械読取領域(MRZ))およびビザ・渡航認証です。ただし、前述の通り「修正液やテープで汚損されている場合」は偽造を疑われて入国拒否の対象になります。空欄であること自体で拘束されることはありませんが、安全管理の観点から記入が強く望まれるというのが実態です。
誤解2:「日本のパスポートだから日本語で書けば十分?」
真相:現地での初動対応が数時間〜半日遅れる原因になります。 意識不明で病院に担ぎ込まれた際、現地の救急スタッフが日本の文字を解読できず、日本大使館への通報や家族への連絡が後回しになるケースが在外公館への取材でも報告されています。英語表記を併記するか、最初から英語で記入しておくことが自己防衛につながります。