近年、夜景・ドライブ観光を取り巻く環境は激変した。手のひらのスマートフォンが、山道ドライブのハードルを一気に引き下げたからだ。
かつては知る人ぞ知る峠道だった五月山も、現在ではGoogle マップのナビゲーションや航空写真によって、ヘアピンカーブの急峻さや分岐ルートが事前に丸裸になる。さらにYouTubeには、車載カメラで撮影されたルート動画や、ドローンを駆使した美麗な映像が無数に投稿されている。事前に「どこに車を停め、どの角度から眺めるべきか」を完全にシミュレーションした上で現地を訪れる旅人が主流となった。
情報が民主化した結果、観光・レジャー産業全体でもナイトタイムエコノミーへの関心が高まっている。暗い夜道をただ走るだけでなく、周辺のカフェやご当地グルメと組み合わせた「体験型のドライブ」として消費される時代。五月山はその最前線で、新たな世代のドライバーたちを惹きつけ続けている。