銀テープの主原料はポリエステルなどの極薄プラスチックフィルムであり、表面に極めて繊細な金属光沢加工が施されている。空気中の水分、直射日光に含まれる紫外線、そして手から付着した油分は、この輝きを容赦なく奪う三大天敵だ。何も対策を講じずに空気に晒し続ければ、数年で表面がくすみ、印字が剥がれ落ちてしまう。
もし会場で掴んだ際に無数の折れ目やシワがついてしまっても、諦める必要はない。熱と圧力を巧みに利用したシワ伸ばしの裏技が存在する。最も安全なアプローチは、あて布を挟んだ上で極低温(80〜90度程度)に設定したアイロンを数秒だけ滑らせる方法だ。直接熱を当てるとフィルムが一瞬で縮れて修復不可能になるため、必ず厚手のハンカチなどを挟まなければならない。また、お湯を入れた耐熱マグカップの側面にテープをピタリと密着させ、ゆっくりと転がすだけでも、蒸気と適度な温もりで驚くほど綺麗にシワが伸びる。