やま康の物語を語る上で欠かせないのが、地域コミュニティとの深い絆だ。熊本地震をはじめとする数々の試練を乗り越え、南阿蘇の地で営業を続けてきた同店は、今や地域の経済と観光を支える大黒柱でもある。
使用する食材は肉にとどまらない。米は阿蘇の清らかな湧き水で育てられた地場産のお米。野菜や卵も地元の生産者から直接仕入れる。店が賑わうことで、地域の農家や畜産農家にも還元される持続可能なサイクルが確立されているのだ。
「この土地だからこそ出せる味がある」。地域と共に歩む姿勢が、料理の一品一品に温もりと深みを与えている。