1992年、ワーナーミュージック・ジャパンからリリースされたシングル「You're the Only…」は、当時のJ-POPシーンに強烈なインパクトを与えた。テレビドラマの主題歌として大ヒットを記録し、ミリオンセラーを達成。同年の日本レコード大賞新人賞をはじめ数々の賞を勝ち取り、彼は一躍スターダムへと駆け上がった。
この名曲の裏には、緻密なボーカル録音の試行錯誤があった。当時としては規格外だったハイトーンと透き通るようなファルセット。ただ高い音を出すだけでなく、聴く者の感情を揺さぶる叙情性が同居していた。ラジオから流れる彼の声に、多くのリスナーが耳を疑い、そして虜になった。この1曲によって、日本のポップスにおけるハイトーンボーカルの基準が大きく塗り替えられた。