2024年に導入された新規格の低反発バット。飛距離が出にくくなったとされる現代高校野球において、高川学園は打撃のアプローチを根本から見直した。単に転がして走るのではない。徹底したウエイトトレーニングと栄養管理により、打球初速を極限まで高める身体づくりを推進してきたのだ。
「飛ばないバットだからこそ、芯で捉える技術と振る力が問われる」。主将の強烈なライナーが外野手の頭上を越えていく光景は、その取り組みが結実した証拠だ。長打力を維持しつつ、隙があれば次の塁を狙うアグレッシブな走塁。この両輪が機能することで、相手投手陣に息つく暇を与えない圧迫感を生み出している。