スクリーンの中で描かれる関係性も、この言葉のニュアンスに大きな影響を与えてきた。かつてワーナー・ブラザースなどの大手スタジオが量産した名作の数々は、「バディ」の概念を世界中に広く根付かせた。男同士の友情を描いた古典的アクションから、映画『テルマ&ルイーズ』のような女性同士の連動劇、そして近年の異性ペアによる共闘まで、スクリーン上の相棒像は絶えず進化を続けている。
近年の大ヒット作『デッドプール&ウルヴァリン』でも見られたような、歪でありながらも固い絆で結ばれた関係性は、現代の人間関係の象徴と言える。スクリーン外でも、ライアン・レイノルズとスカーレット・ヨハンソンが共演やインタビューで見せる軽妙なやり取りは、まさに洗練された大人の「バディ感」そのものだ。互いを尊重しつつも過度な甘えを排した距離感が、バディムービーの人気と共にエンターテインメント業界を通じて一般的な恋愛観や友人観にも色濃く投影されている。