実務では、標準的な横書き文書以外にも多様なレイアウトを扱います。適切な位置を選定できなければ、読者が用紙をめくる際に大きなストレスを感じることになります。
1. 縦書き文書は「右上留め」が鉄則
公的文書や挨拶状、一部の法務文書などで見られる縦書き書類は、右から左へと読み進めるため「右開き」になります。この場合、ホッチキスは右上(斜め45度または垂直)に留めるのが正解です。誤って左上を留めてしまうと、本を逆からめくるような不自然な動作を強いることになります。
2. スライド資料・横向き用紙の留め方
横向き(横長)で印刷したプレゼンテーション資料は、読者が「横にめくるのか」「上にめくるのか」によって留め位置を決めます。通常の配布資料であれば左上斜め留めで横開きにするのが一般的です。一方、ページ全体を見開き状にめくらせたい場合は、上辺に均等に2箇所留めを行うと安定します。
3. 企画書や提出用資料は「左側2箇所留め」で信頼感を演出
10枚を超える厚みのある書類や、長期間保管して繰り返し閲覧する資料は、左側2箇所留めが適しています。1箇所のみ留めると用紙が回転してズレやすくなり、角が傷んでしまいます。上下の余白バランスを取り、端から均等な位置に垂直に針を打つことで、製本された冊子のような端正な仕上がりになります。