ターミナルに足を踏み入れると、多言語の歓声が飛び交う。2026年に入り、ソウル、台北、上海といった既存ルートに加え、バンコクやマニラ、さらには中央アジアからのチャーター便が相次いで搭乗ゲートをくぐるようになった。かつては「東京(成田・羽田)から入国し、バスで富士山を目指す」ルートが定番だったが、今は違う。最初から静岡に降り立つ「富士山ファースト」の旅行スタイルが、海外旅行者の間で完全なトレンドとなっている。
「羽田での長蛇の入国審査に2時間費やすより、静岡で30分で手続きを終えてすぐに富士山の見える温泉に向かいたい」。台北から訪れたファミリー客はそう笑顔で語る。受け入れ側である静岡県や周辺自治体も、多言語対応のスマート観光カウンターやキャリーバッグの即日ホテル配送サービスを強化。到着後わずか40分で観光を開始できる機動力が、圧倒的な満足度を生み出している。