日本国内に数多あるシネコンの中で、なぜここが別格の「聖地」として崇められているのか。答えはシンプルだ。カナダのIMAX Corporationが開発した最高峰の投影システム「IMAXレーザー/GTテクノロジー」を備えているからに他ならない。
多くの映画館が採用しているワイド画面のシネスコサイズや一般的なIMAX(ビスタサイズ、比率1.90:1)とは根本から次元が違う。この劇場がフルパワーを発揮した瞬間に立ち現れるのは、上下に圧倒的な情報量が拡張された「1.43:1」のほぼ正方形に近い黄金の画角だ。
2台の4Kツインレーザープロジェクターが放つ光量は凄まじい。漆黒の闇はどこまでも深く沈み込み、閃光は観客の目を射抜く。かつて70ミリフィルム投影機が放っていたフィルム独自の艶やかさとデジタル技術の超絶解像度が融合したこの場所でしか、フィルムメーカーたちが本当に見せようとした世界の全貌にはアクセスできない。