見取り図が若者言葉としてのブームを牽引した一方で、2020年以降に全く別の文脈から「あたおか」を巨大カルチャーへと育て上げたのが、お笑いタレントの江頭2:50さんです。
2020年2月に開設された公式YouTubeチャンネル『エガちゃんねる』において、江頭さんは自身の型破りな挑戦を支持する熱狂的な視聴者を敬意と愛情を込めて「あたおか(頭がおかしいやつら)」と命名しました。世間の常識や忖度を吹き飛ばす江頭さんの過激なロケスタイルに共鳴したファンたちは、自らを誇らしげに「あたおか」と名乗り始めます。
この呼称は単なるネットスラングの枠を超え、有料メンバーシップやファンコミュニティ「あたおか倶楽部」の設立、さらには大規模リアルイベントの開催に至るまで、強固な連帯感を生むアイコンへと昇華しました。公式グッズやコラボ商品が即日完売を記録する現象の根底には、「世間の常識に囚われず、愚直に生きる江頭2:50を応援する仲間」という、ポジティブな自己アイデンティティが存在しています。