ソーシャルメディアや掲示板などで散見されるバルセロナ アトレティコ ネットの反応において、根強く残る誤解が「アトレティコは退屈な守備一辺倒のサッカーしかしない」という言説です。しかし、実際のトラッキングデータや戦術解析ツールが示す現実は、このパブリックイメージとは大きく乖離しています。
今シーズンのアトレティコは、アタッキングサードにおけるパス成功率が79.6%に達しており、ボール奪取からわずか8.2秒以内に相手ペナルティエリア内へ侵入してシュートまで持ち込む「高速トランジション攻撃」の完結率において、リーグ屈指の数値を記録しています。守備ブロックを組むのはあくまで手段であり、真の狙いはバルセロナの前がかりになった守備陣を最小限の手数で瓦解させることにあります。
また、バルセロナ側に対しても「守備が脆弱でロングボールに弱い」という短絡的な批判が向けられがちですが、今季バルセロナが相手をオフサイドに陥れた回数は1試合平均4.8回とリーグ最多です。リスクを冒してラインを押し上げているのではなく、高度な連動性に基づいた計算されたハイリスク・ハイリターン戦術である点を見落としてはなりません。