現在でもネット上のまとめ記事やSNSでは、「柏原崇が路上で暴力を振るったから即座に愛想を尽かされた」「短気な性格が原因で家庭崩壊した」という短絡的な言説が散見されます。しかし、当時の報道現場や知人の証言を精査すると、そうした一方的な見方は明らかな誤解であることが分かります。
第一の誤解は、「事件直後に畑野さんが見限った」という言説です。実際には事件発生後も、畑野さんは柏原さんを励まし、二人で謹慎生活を送っていました。丸刈り謝罪会見の際も、夫の苦境を陰で支えていたことが確認されています。離婚の直接の引き金となったのは、事件そのものよりも、事件後に長引いた活動自粛の中で柏原さんが極度の人間不信と孤立感を深め、妻にすら心を開けなくなっていった心理的孤立でした。
第二の誤解は、「二人の間に隠し子がいたのではないか」というネット上の噂です。畑野さんが後に再婚してすぐに出産したことや、当時の別居報道が混ざり合って生じたデマですが、柏原さんとの間に子供が授かった事実は一切ありません。
さらに当時の掲示板(2ちゃんねる等)や主婦層の口コミでは、「大手芸能プロ幹部の逆鱗に触れた結果、無理やり別れさせられた」という謀略論もまことしやかに語られました。業界内のプレッシャーが一定の影響を与えたことは否定できないものの、最も本質的だったのは、「献身的な看護者と傷ついた患者」という交際当初の構図が、結婚という日常において「対等な夫婦関係」へ正常に移行できなかった点にあります。