2016年8月、ファンと業界に大きな激震が走りました。藤原啓治が病気療養のため、一時的に活動を休止することが所属事務所より公表されたのです。これに伴い、長任を務めた『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役の声優交代が発表されました。
突如訪れた交代劇の中で、後任の大役を引き受けたのが盟友でもある森川智之でした。森川は交代当初から「啓治さんが戻ってくるまでの場所を守る」という強い覚悟を持ち、藤原が築き上げた野原ひろしの魂やニュアンスを極めて高い敬意をもって継承。ファンからも「藤原さんへのリスペクトが溢れている」「違和感を最小限に抑えつつ、誠実に演じてくれている」と温かい支持を集めました。
その後、藤原は一部のナレーションやゲーム音声の収録で仕事復帰を果たし、現場への完全復活が待ち望まれていました。しかし、2020年4月12日、多くの祈りも虚しく癌(がん)のため55歳という若さで旅立ちました。公式発表および追悼ニュースが報じられた際、日本国内のみならず海外のアニメ・映画コミュニティからも悲痛な声が寄せられ、各キー局のニュース番組や朝の情報番組でもその功績が一斉に特集されました。