華やかなスポットライトの裏で、当時の少年たちが抱えていた葛藤は凄まじいものがありました。特にネット上で長年囁かれていたのが、「東西Jr.の確執」や「選抜組と非選抜組の不仲説」です。
この疑惑について、2018年末にテレビ朝日系列で放送された奇跡の特番『超豪華!! 最初で最後の大同窓会!8時だJ』において、出演者本人たちの口から赤裸々な真実が明かされました。当時を振り返った村上信五や横山裕は、「東京のJr.には絶対に負けたくないという敵対心しかなかった」「衣装も待遇も東京組が優先されているように見えて、挨拶すらろくにしなかった」と告白しています。また、当時思春期真っ只中だった松本潤が周囲を寄せ付けないトガった態度を取っていたことや、生田斗真が滝沢への劣等感に苦しんでいた胸中など、生々しい人間ドラマが次々と語られました。
そうした少年たちの剥き出しの感情を炙り出したのが、番組の歴代名物企画であったホノルルハーフマラソンです。灼熱のハワイで21.0975kmを走破するという過酷極まりない挑戦において、体力の限界を迎えた少年たちは、ライバル心を脱ぎ捨てて互いを支え合い、涙を流しながらゴールを目指しました。虚飾を剥ぎ取られた極限状態の表情をカメラが逃さず捉えたことで、視聴者は彼らを単なる「遠いアイドル」ではなく、「葛藤しながら闘う生身の少年たち」として深く感情移入していったのです。
そして1999年9月、番組は大きな転換点を迎えます。番組の中核を担っていた相葉、松本、二宮、櫻井、そして大野の5人による「嵐」の結成とCDデビューがハワイで電撃発表されたのです。滝沢という絶対的支柱を横目に、嵐のメンバーが先にデビュー切符を掴んだ瞬間は、Jr.内のパワーバランスを揺るがすとともに、番組のひとつの役割が完結した瞬間でもありました。