今年の大阪私立高校入試速報でひときわ世間の耳目を集めたのが、マンモス校および大学系列校の倍率跳ね上がりです。なかでも近大附属高校倍率動向は凄まじく、併願・専願を合わせた総出願ベースで見かけ上の倍率が10倍の大台を突破しました。近畿大学自体の人気の高さに加え、情報系や国際系に特化したコース改革が受験生のニーズに合致した結果といえます。
さらに注目すべきは桃山学院高校倍率急増の理由です。同校は自由闊達な校風と難関国公立・早慶上理・関関同立への高い進学実績を両立させており、文理学科を目指す公立上位層の併願先として圧倒的な支持を獲得しました。加えて「私立単願でも後悔しないハイレベルな教育環境」を求める層が専願に流入したことで、出願倍率は前年を大きく上回る数値を叩き出しています。
一方、大学付属校の代名詞である関大系列校志願者数推移(関西大学第一、関西大学北陽など)も安定した高人気を維持しています。大学受験改革の先行き不透明感や総合型選抜の拡大を嫌気し、「高校から関大へのエスカレーター進学を確保しつつ豊かな高校生活を送らせたい」という家庭の防衛心理が働いています。また、スポーツと進学の二刀流で知られる履正社高校倍率と合格実績においても、上位特命コースでの難関大合格実績が評価され、堅調な志願者数をキープしました。男子校の伝統である清風や、最難関女子校の四天王寺、そして大阪星光学院(3.2倍)など、確固たる進学実績を持つ伝統校も極めて堅固な倍率を維持しています。