日本国内で店舗網を拡大し続ける大手リユースチェーンの店頭において、平日の夕方や週末になると外国人グループの姿を見かける機会が劇的に増えました。特に目立つのが20代から30代前半のベトナム出身者たちです。彼らが足繁く通う理由を、首都圏近郊のロードサイド店舗に勤務する店長は次のように明かします。
「3〜4年前までは、スマートフォンやゲーム機といった小型電子機器を求めるお客様が中心でした。しかし現在では、生活家電や家具、調理器具、寝具に至るまで、生活に必要なほぼすべての物資をリユースで揃える動きが定着しています。特に春や秋の異動期には、軽トラックを自前で手配して複数人で見えられるグループが日常的な風景になりました」
この現象の起爆剤となっているのが、FacebookやTikTokなどのSNS上に無数に存在する在日ベトナム人向けコミュニティです。「cửa hàng đồ cũ uy tín(信頼できる中古店)」といったスレッドでは、各店舗の品揃えや価格帯、店員の対応に至るまで詳細なレビューが母国語で投稿されています。そこでおすすめのリサイクルショップとして頻繁に名前が挙がるのが、セカンドストリートやハードオフ、そしてトレジャーファクトリーです。
なぜ個人間取引(フリマアプリ)ではなく実店舗のリユースショップが選ばれるのか。最大の要因は「現物の動作確認ができる安心感」と「店舗保証の存在」にあります。フリマアプリでは日本語での細かいやり取りが難しく、万が一初期不良があった場合のトラブル解決に多大なストレスが伴います。対して、大手リサイクルショップでは通電テストが徹底され、短期間であっても動作保証が付与されている点が、日本生活で家具や家電を安く手に入れたい外国人層にとって決定打となっています。
また、ハードオフの買取理由や商品化基準が厳格であることも、購入側の信頼につながっています。ジャンクコーナーと保証付き動作品コーナーが明確に区分されているため、機械に詳しい層は格安のジャンク品から掘り出し物を探し、一般層は数千円で安心して使える中古家電を購入するという住み分けが成立しています。セカンドストリートの評判に関しても、アパレルだけでなく郊外型大型店舗(スーパーセカンドストリート等)における白物家電の充実度が高く評価されており、口コミを通じて情報が瞬く間に拡散しています。