資格取得を検討する際、「費用を抑えるために市販本で独学したい」と考える人は多い。しかし、ここには受講検討者が最初につまずく制度上の大きな罠が存在する。
結論から言うと、整理収納アドバイザーの資格を「完全独学」で取得することは制度上不可能である。ハウスキーピング協会が定める公式ルールにより、試験を受けるためには指定の認定講座(会場受講、オンライン受講、または提携通信講座)を修了することが必須要件となっているからだ。
書店に並ぶ公式テキストを購入して知識をインプットすることはできても、講座受講料を支払わずに検定試験だけを受検するルートは用意されていない。プロ認定となる1級にたどり着くためには、以下の正規ステップを必ず踏まなければならない。
- 2級認定講座の受講(受講料:約24,750円、受講でほぼ100%認定)
- 準1級認定講座の受講(受講料:約38,500円、受講でほぼ100%認定)
- 1級試験の受検(受検料:1次筆記約11,000円+2次実技約13,200円)
公式ルートを積み上げると、1級を取得するまでに最低でも約9万円近い固定費用が発生する計算になる。試験自体の合格率は70〜80%と比較的高めだが、この費用構造を知らずに「独学で数千円で取れる」と勘違いして調べ始めた層が、費用の高さに直面して「ビジネス先行の資格商法ではないか」と反発を強めるケースが目立つ。