実際にステアリングを握り、街中から高速道路、ワインディングへと走り出すと、そのキャラクターの差異は歴然としています。
アルファードの乗り味は、徹底して「滑らかさと微振動の遮断」にフォーカスされています。路面の段差を柔らかくいなし、後席の乗員が読書や休息を快適に楽しめるセッティングです。2.5L自然吸気ガソリンエンジンおよび2.5Lハイブリッドは、アクセル開度に対して穏やかかつリニアにトルクが立ち上がり、急激な挙動変化を起こさないジェントルな躾が施されています。
一方のヴェルファイアは、まったく異なるアプローチをとっています。ラジエーターサポートとサイドメンバーを繋ぐ「フロントパフォーマンスブレース」を専用装備し、ボディ剛性を大幅に引き上げました。さらにサスペンションの減衰力特性も専用に引き締められています。
この結果、ステアリングを切った瞬間の応答性が極めてシャープになり、大柄なミニバン特有のグラつき(ロール)が劇的に抑制されています。2.4Lターボモデルでは、わずか1,700rpmから430N・mという大トルクを発生するため、高速合流や登坂路でも車重を感じさせない鋭い加速性能を体感できます。「運転の楽しさ」という観点においては、ヴェルファイアが頭一つ抜け出していると言えます。