お酒に強くなろうとして無理に飲み続ける人がいますが、遺伝的に決まっているアルコール分解酵素(ALDH2)の活性を後天的に高めることはできません。いわゆる「お酒に慣れて眠くなりにくくなった」という状態は、脳がアルコールの毒性に鈍感になっているだけであり、アルコール耐性の過信は内臓へのダメージを深刻化させる危険性をはらんでいます。
また、「寝酒」としてアルコールを利用するのは最も避けるべき習慣です。アルコールによって寝付きは良くなるものの、就寝中のアルコール分解過程で交感神経が刺激され、深い睡眠(徐波睡眠)やレム睡眠が阻害されて睡眠の質は著しく低下します。翌日のパフォーマンス維持と健康のためには、就寝の3時間前には飲酒を終え、十分な水分とともに床に就く生活リズムの確立が不可欠です。