一般的なエンジンオイル添加剤の多くは、ベースオイルの粘度を一時的に高めたり、テフロン(PTFE)や有機モリブデンなどの微粒子をオイル中に浮遊させてクッション役を務めさせたりする「コーティング型」です。このタイプはオイルを抜いてしまえば効果の大部分が消失します。
これに対し、MT-10は「複合金属表面改質剤」に分類されます。注入された主成分は、エンジン内部の摩擦熱と剪断圧力を受けることで金属表面と化学的に反応。鉄の微細な凹凸に入り込み、自己修復性を持つフェライト系の極薄滑走被膜を形成します。つまり、オイル自体の粘着性を変えるのではなく、金属そのものの摩擦面をツルツルの状態に変質させるアプローチをとっています。このため、一度被膜が完成すればオイル交換を行っても効果が長期間持続するという特徴を持ちます。
さらに近年普及している進化版「MT-10 EFFI(エフィ)」では、近年の0W-8や0W-16といった「超低粘度オイル」への最適化が施されました。新たに「ナノオニオンカーボン(同心円状の炭素ナノ粒子)」を配合することで、低油温時や超極薄油膜の状態でもナノ粒子がベアリングのように転がり、即座に摩擦を低減。アイドリングストップが頻発する最新エコカーのエンジン保護能力を飛躍的に高めています。