フェイルオーバーとは?フェイルバックとの違いと冗長化設計の鉄則

フェイルオーバーとは?フェイルバックとの違いと冗長化設計の鉄則

フェイルオーバーとは?フェイルバックとの違いと冗長化設計の鉄則に関する基本知識をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

フェイルオーバー(Failover)とは、稼働中のサーバー、ストレージ、ネットワーク機器などに異常が発生した際、あらかじめ待機させていた予備の機材へ処理を自動的に引き継がせるフェイルセーフの仕組みを指します。人間の運用担当者が深夜にアラートを受け取ってからコマンドを叩くのでは到底間に合わないシビアなサービスにおいて、ダウンタイムを秒単位に抑えるための必須技術です。

この仕組みを成立させる土台となるのが冗長化構成の仕組みです。代表的な形態が、主系(本番機)と待機系(予備機)をペアで運用するアクティブスタンバイ構成です。アクティブ側が日常的なトラフィックを処理し、スタンバイ側は常に裏で待機、あるいは主系データのレプリケーション(複製)を受け取り続けます。

自動切り替えの成否を握るトリガーが、監視ノード間で定期的に信号を送受信する死活監視ヘルスチェックです。いわゆる「ハートビート(心拍信号)」やHTTPステータス監視を数秒〜十数秒間隔で実行し、応答途絶やエラー頻発を異常シグナルとして検知します。閾値(しきいち)を超えた瞬間にクラスター制御ソフトウェアが「主系ダウン」と判定し、仮想IPアドレス(VIP)の付け替えやDNSルーティングの変更を実施して、エンドユーザーをスタンバイ機へ瞬時に誘導します。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。