7月16日を語る上で外せない代表格が「虹の日」です。この記念日は、デザイナーの前川帆秋氏が人と人、人と自然が虹のように架け橋で結ばれることを願って提唱しました。「7(ナナ)1(イ)6(ロ)=七色」という日本語特有のリズミカルな語呂合わせがベースになっています。梅雨明けが近づき、夏の夕立の後に大空へ鮮やかなアーチが架かりやすい気象条件とも見事に合致しており、視覚的・季節的な説得力を持った記念日として広く定着しました。
もう一つの主役である「駅弁記念日」には、日本の鉄道黎明期における泥臭い現場の歩みが刻まれています。1885年(明治18年)7月16日、日本鉄道(現在のJR宇都宮線など)の大宮〜宇都宮間が開業した際、宇都宮駅前の旅館「白木屋」がホームで旅客向けに軽食を販売したのが始まりです。包装技術も冷蔵設備もなかった時代、竹の皮に包まれた素朴な食料が、後に日本独自の巨大カルチャーへと発展する記念すべき第一歩でした。