ベランダの鳩のフン放置は重篤感染症の元?掃除機Ngの真相と対策

ベランダの鳩のフン放置は重篤感染症の元?掃除機Ngの真相と対策

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「ただの鳥のフン」と軽視する人が見落としているのが、目に見えない鳩のフン 感染症リスクの凄まじさです。ハトは雑食性であり、野生下で無数の寄生虫や細菌、真菌を体内に抱え込んでいます。特に乾燥したフンが風に乗って舞い上がった際、呼吸器から取り込まれることで発症する代表的な疾患が「クリプトコッカス症」と「オウム病」です。

クリプトコッカス症は、ハトのフンの中に好んで繁殖する真菌(カビの一種であるクリプトコッカス・ネオフォルマンス)を吸入することで引き起こされます。健康な人であれば免疫によって抑え込まれることもありますが、疲労が溜まっている人、高齢者、乳幼児、ステロイド薬を服用している人など、免疫機能が低下している環境下では牙を剥きます。肺に定着したカビは増殖を続け、血流に乗って脳へと到達。現れるクリプトコッカス症 症状は、長引く微熱や胸痛から始まり、激しい頭痛、嘔吐、めまい、意識混濁を伴う「クリプトコッカス性髄膜炎」へと悪化します。最悪の場合、昏睡状態に陥り、不可逆的な脳機能障害や死を招く事例も厚生労働省の報告や各医療機関で記録されています。

もう一つの脅威が、クラミジア属の細菌(オウム病クラミジア)によって引き起こされる人獣共通感染症、オウム病 鳩のフン由来の感染です。潜伏期間は1〜2週間程度。初期症状は38度以上の急激な高熱、全身の倦怠感、関節痛などインフルエンザと酷似しているため、医療機関にかかっても単なる風邪と見誤られやすい特徴があります。適切な抗生剤(テトラサイクリン系など)による早期治療が行われないと、重症の非定型肺炎や多臓器不全を併発し、命を脅かします。国立感染症研究所などの調査でも、野鳥のフンを不用意に清掃・吸入したことによる感染例が定期的に報告されており、決して対岸の火事ではありません。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。