インターネット上の記念日まとめ記事では、楽しげな雑学や語呂合わせばかりが強調されがちですが、ジャーナリズムの視点で見ると、1月6日は「民主主義と世界秩序の歴史的分岐点」となった重い日付でもあります。
記憶に新しいのが、2021年1月6日に発生したアメリカ連邦議会議事堂襲撃事件です。大統領選挙の結果確定手続きが行われていた米連邦議事堂に、暴徒化したトランプ支持者らが乱入。警官を含む複数の死者を出し、世界の民主主義陣営に激震を走らせました。SNS上のアルゴリズムが引き起こした「エコーチェンバー現象」と陰謀論が、いかに現実世界の法秩序を物理的に破壊しうるかを証明した痛恨の事例として、現在も国際政治学の現場で検証が続いています。
さかのぼれば1941年1月6日、フランクリン・ルーズベルト米大統領が一般教書演説で提示した「4つの自由(言論の自由、信教の自由、欠乏からの自由、恐怖からの自由)」もこの日の出来事です。これは後に国際連合憲章や世界人権宣言の思想的土台となりました。
また、ネット上で散見される誤解として「全国の消防出初式はすべて1月6日に行われる」という言説があります。東京消防庁をはじめとする多くの本部が伝統的に1月6日を基準日としていますが、近年は参加市民の利便性や隊員の勤務シフトを考慮し、1月第一・第二日曜日などに分散開催する自治体が増加しています。「1月6日=唯一の出初式開催日」と決めつけるのではなく、地域ごとの運用実態に目を向ける必要があります。