初七日の香典袋はどう選ぶ?表書き・金額相場と繰り上げ同日の正解

初七日の香典袋はどう選ぶ?表書き・金額相場と繰り上げ同日の正解

初七日の香典袋はどう選ぶ?表書き・金額相場と繰り上げ同日の正解の背景について、専門知識を詳しくお届けします。

不祝儀袋への現金の収め方にも、悲しみを共有するための明確な所作が定められています。慶事(結婚式など)とはすべてが逆の規則に従うと考えれば間違いを防ぐことができます。

まず、中袋に入れるお札の向きです。紙幣を取り出した際、肖像画が描かれている「表」が下を向き、袋を開けたときに肖像が見えない「裏面」が上に来るように揃えます。さらに、肖像画の位置が袋の底側(奥側)に来るように天地を配慮します。これには「悲しみに顔を伏せる」「顔を隠して涙を拭う」という意味が込められています。複数枚の紙幣を包む場合は、すべての札の向きを完璧に揃えるのが最低限の礼儀です。

お札の状態にも注意を払わなければなりません。折り目のない完全なピン札(新札)は、「前もって不幸を予測し、用意周到に準備していた」と受け取られかねないため、弔事ではタブーとされてきました。もし手元に新札しかない場合は、意図的に中央に軽く一度折り目をつけてから包むのが古くからの知恵です。ただし、あまりに汚損が激しい紙幣や破れた紙幣を包むのはかえって無礼に当たるため、清潔感のある適度な流通紙幣を選ぶのが適切です。

中袋を収めた外袋の水引を戻す際、背面の折り返し方(天神天地)にも厳格なルールがあります。弔事では「上側の折り返しを、下側の折り返しの上に重ねる」ように折ります。「上から被せる」ことで、「悲しみの涙を下に流す」「頭を垂れて哀悼の意を表す」という意味を持ちます。下側を上に重ねてしまうと慶事(幸せをすくい取る)の折り方になり、重大な無作法となるため注意が必要です。

完成した香典袋をそのままスーツのポケットやバッグから剥き出しで取り出す行為は、社会人として絶対に避けたいマナー違反です。必ず袱紗(ふくさ)に包んで持参します。弔事用の袱紗は、紺、深緑、灰青、黒といった沈んだ寒色系を用います。紫色は慶弔どちらでも使用できる万能色として重宝されます。

爪付き袱紗や風呂敷タイプの包み方は、以下の手順で行います(弔事は「左開き」)。

  1. 袱紗を角が上下左右になるよう菱形に広げ、中央よりやや右寄りに香典袋を表向きに置く。
  2. 右側の角を折り、香典袋の上に被せる。
  3. 下側の角を折り上げる。
  4. 上側の角を折り下げる。
  5. 最後に左側の角を折り、余った部分を裏側へ巻き込む。

受付で差し出す際は、直前に袱紗を開いて香典袋を取り出し、畳んだ袱紗の上に香典袋を乗せます。相手から見て表書きの文字が正しく読めるよう、時計回りに180度向きを変え、「この度はご愁傷様でございます」「心よりお悔やみ申し上げます」といった簡潔なお悔やみの言葉を添えて、両手で差し出すのが正式な所作です。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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