2012年、山口一郎はSMAPの48枚目となるシングル「Moment」の作詞・作曲を担当します。この楽曲はTBS系列のロンドンオリンピック2012中継テーマソングに起用され、メインキャスターを務めた中居正広の熱狂的な司会とともに日本中のお茶の間へ届けられました。
しかし、その華やかな栄光の裏で、山口は凄まじい生みの苦しみを味わっていました。国民的行事のテーマソングであり、日本を代表するSMAPのシングル曲という重責から、締め切り直前には極度のプレッシャーで嘔吐を繰り返すほどの精神的極限状態に追い込まれていたことを、後に本人が告白しています。
「一瞬の歓喜のために何年間もの苦悩を積み重ねるアスリートの姿」と「常にプレッシャーの頂点で走り続けるSMAPの軌跡」。山口が身を削って紡ぎ出した「一瞬(Moment)」というテーマは、勝負に挑む選手たちだけでなく、多くのリスナーの胸を打つ普遍的な人生の応援歌として結実しました。