三宅唱監督の眼差しは冷徹でありながら、極めて温かい。安易な同情や感動の押し売りを徹底的に拒絶し、一人の人間が都市の中で生きる姿を丹念に捉えた。岸井ゆきのはこの難役に全身全霊で挑み、アスリートとしてのしなやかな筋肉と、ふとした瞬間に見せる揺らぎを見事に両立させた。ジャンルとしてはスポーツ映画でありながら、本質は人間の孤独と連帯を描いた深遠なヒューマンドラマである。この二人の化学反応が、映画業界全体に大きな衝撃を与えた。
『ケイコ』のグローブが語る真実。岸井ゆきのの演技と演出の凄み
•
•
1分で読める