現在、日本の本土では新暦の正月が一般的ですが、世界に目を向けると、旧暦1月1日(旧正月)を祝う文化は極めて大きな存在感を放っています。中国の「春節」、韓国の「ソルラル」、ベトナムの「テト」など、東アジアや東南アジア各地では旧正月に数日間の大型連休が設けられ、盛大な花火や伝統料理で新年を祝います。
日本国内でも、沖縄県や南西諸島の一部地域では現在も旧正月を重んじる風習が色濃く残っています。沖縄では仏壇に「豚肉料理」や「赤飯」をお供えし、家族一同が集まって健康と繁栄を祈願する光景が風物詩です。
また、日本全国に残る「小正月(新暦1月15日前後)」のどんど焼き(左義長)や、各地の伝統的な奇祭・初市には、旧暦1月のリズムに合わせた行事が多数存在します。旧暦の節目を意識して生活を眺めてみると、日本列島に受け継がれてきた伝統文化の本来の息遣いが鮮明に見えてきます。