数字上の統計だけでなく、実際に企業で働く卒業生の手記や転職エージェントの現場証言からも、学歴とキャリアのリアルな相関が浮かび上がってきます。
都内の大手総合デベロッパーで採用と人事評価に携わる40代幹部は、匿名を条件に次のように語っています。
「新卒採用の現場で厳密な学歴フィルターが存在しないと言えば嘘になります。数百人から数千人の応募者をスクリーニングする際、難関大学出身者は基礎学力や論理的思考力、目標に向かってやり切る実行力の証明として扱われます。結果として、同期入社の中に東大、京大、早慶、一橋の出身者が集中し、彼らが30代で重要なプロジェクトを任されて高年収を得るサイクルが強固に維持されています」
また、オープンワーク等の社員クチコミサイトや各種コミュニティの生の声を見ても、「社内での昇進競争において、派閥というよりも社内人脈のハブに名門校出身者が座っているため、情報共有や引き上げで有利に働く」(30代大手損保社員)といった証言が散見されます。学歴は入社時のパスポートにとどまらず、社内・社外の人的資本として長期的に機能している実態が窺えます。